💕 腎盂炎(腎盂腎炎)
尿道から入った細菌が腎臓まで届いて急激な高熱を引き起こす「腎盂炎(腎盂腎炎)」。
膀胱炎との違い、赤ちゃん特有の症状(悪寒を伴う高熱・嘔吐・背中の痛み・強い不機嫌)、抗菌薬の点滴による入院治療、再発予防のためのケアについて分かりやすく解説します。
👶 腎盂炎(急性腎盂腎炎)とは?
尿道から侵入した細菌(主に大腸菌)が膀胱を通り抜け、尿管をさかのぼって腎臓の「腎盂(じんう:尿が集まる場所)」や腎組織に感染して強い炎症を起こす病気です。
膀胱炎は熱が出ないことが多いのに対し、腎盂炎は38.5℃〜39℃以上の急激な高熱と強い全身症状を伴うのが大きな特徴です。乳幼児期に治療が遅れると腎臓に瘢痕(傷あと)が残り、腎機能に影響することがあるため迅速な医療機関での治療が不可欠です。
🌸 主な症状と見分けるサイン
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急激な高熱と悪寒(ガタガタ震える)
咳や鼻水などの風邪症状がないのに、突然38.5〜40℃近い高熱が出ます。熱が上がる際に手足が冷たくなり、ブルブルと激しく震える(悪寒戦慄)ことがあります。 -
背中・腰・お腹の痛み(叩くと痛がる)
腎臓が腫れるため、背中や腰のあたり、わき腹に強い痛みが出ます。赤ちゃんの場合は背中やお腹を触られると嫌がって火がついたように泣きます。 -
嘔吐・哺乳不良・ぐったり感
全身の炎症が強いため、吐き気や嘔吐、下痢を伴い、ミルクや水分を全く受けつけずぐったりします。 -
おしっこの濁り・強いにおい・排尿痛
尿が白っぽく濁ったり生臭い強いにおいがします。排尿時に痛がって泣くこともあります。
🚨 病院(小児科)を受診する目安
至急受診(夜間救急・当日中の受診)
- 風邪症状がないのに38.5℃以上の高熱が出て、ガタガタ震えたりぐったりしている
- 何度も吐いて水分が飲めず、おしっこが半日以上出ていない
- 背中やお腹を触ると激しく泣き叫ぶ、顔色が青白い
診療時間内に受診・相談する目安:
- 原因不明の発熱を繰り返している
- おしっこが白く濁り、においがいつもと違う
🏥 治療と再発予防のポイント
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入院による抗菌薬(抗生剤)の点滴治療
乳幼児の急性腎盂腎炎は原則として入院し、静脈から確実に抗菌薬を点滴投与して腎臓の細菌を退治します。熱が下がった後も内服薬に切り替えて決められた期間しっかり飲みきります。 -
超音波(エコー)や精密検査の実施
腎盂炎を起こす子どもの中には、尿が膀胱から腎臓へ逆流する「膀胱尿管逆流症(VUR)」などの先天的な尿路の形態異常が隠れていることがあるため、落ち着いた後に超音波検査などで詳しく調べます。 -
おむつ交換と正しい拭き方(前から後ろへ)
便の中の大腸菌を尿道へ近づけないよう、おむつはこまめに替え、うんちを拭く際は必ず「前から後ろ」に向けて拭き取ります。
💡 パパとママへ
「急に40℃近い熱が出てガタガタ震えている…」と赤ちゃんが高熱を出すと本当に不安になりますよね🌸
腎盂炎は早期に小児科で抗菌薬治療を開始すれば、きれいに熱が下がり腎臓のダメージを防ぐことができます。風邪症状のない高熱や背中の痛がり・不機嫌に気づいたら、ためらわずに早めに小児科を受診してくださいね。