💕 股関節脱臼(発育性股関節形成不全)
太ももの骨が骨盤のくぼみから外れてしまう「股関節脱臼(発育性股関節形成不全)」。
おむつ替えや健診で見つかるサイン(太もものしわの左右差・股の開きにくさ)、リーメンビューゲル装具などの治療法、赤ちゃんの自然な足の形(M字型開脚)を守る正しい抱っこやおむつの当て方について分かりやすく解説します。
👶 股関節脱臼とは?
太ももの骨の先端(大腿骨頭)が、骨盤の受け皿(寛骨臼)から完全に外れている「完全脱臼」や、外れかかっている「亜脱臼」、受け皿の発育が未熟な「臼蓋形成不全」などの総称です。現在は「発育性股関節形成不全(DDH)」とも呼ばれます。
生まれつき関節が緩い体質に加え、出生後に赤ちゃんの足を無理にまっすぐ伸ばすようなおくるみの巻き方や抱き方、きつい衣服などが原因で後天的に外れてしまうケースが多くみられます。女の子に多く、早期発見により装具治療で治癒する割合が非常に高い病気です。
🌸 赤ちゃんの主なサインと見分け方
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股の開きにくさ・左右差(開排制限:かいはいせいげん)
仰向けにして両膝を曲げて外側に広げたとき、片方だけ開きが悪かったり、床に膝がつきにくくなります。 -
太ももやお尻のしわの左右差
太ももの内側やお尻の下の皮膚のしわの数や深さ、位置が左右で明らかに異なっています。 -
足の長さが左右で違って見える
膝を曲げて立てたとき、膝の高さに左右差があったり、片方の足が短く見えます。 -
股関節を動かしたときの「コキッ」というクリック音
股関節を広げたり閉じたりしたときに、骨が外れたり戻ったりする引っかかり感やクリック音を感じることがあります。 -
歩き始めの歩行異常(幼児期)
歩き始めたときに、片足を引きずるように体を左右に揺らして歩く(トレンデレンブルグ歩行など)様子がみられます。
🚨 整形外科・小児科を受診する目安(チェックリスト)
- おむつ替えのとき、片方の足だけ開きにくくて抵抗を感じる
- 太ももやお尻のしわが左右非対称で気になっている
- 乳幼児健診(3〜4ヶ月健診など)で「股関節が硬い」「開きにくい」と指摘された
- 家族(両親や親族)に股関節脱臼の既往がある、逆子(骨盤位)で生まれた
- つかまり立ちや歩き始めの姿勢・足の着き方に左右差がある
🏥 治療方針と予防のための日常ケア
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早期の装具治療(リーメンビューゲル装具)
生後3〜6ヶ月頃までに発見された場合は、ベルト状の「リーメンビューゲル装具」を装着し、股関節を曲げて広げた自然な姿勢を保つことで、骨を元の位置に戻して関節の発育を促します。 -
足を自由に動かせる「M字型開脚」を保つ(最重要)
赤ちゃんの足はカエルのように股関節と膝を曲げた「M字型」が自然な姿勢です。足をまっすぐ伸ばして固定するようなおくるみの巻き方は絶対に避けましょう。 -
正しい抱っこと抱っこ紐の選び方
抱っこする時は赤ちゃんの足がママ・パパの体を挟み込む「コアラ抱っこ(対面抱っこ)」を意識します。抱っこ紐はお尻から太もも裏までしっかり支えてM字脚をキープできる構造のものを選びます。 -
おむつはゆったり当てる
テープ式おむつを留める際、太ももまわりをきつく締め付けず、足が自由に曲げ伸ばしできるゆとりを持たせます。
💡 パパとママへ
「太もものしわの数が左右で違うかも…」と心配になる親御さんはたくさんいらっしゃいます🌸
しわの左右差があっても異常がない赤ちゃんも多いですが、超音波(エコー)やレントゲンで確認すればすぐに診断がつきます。早期に見つかれば装具治療で手術をせずにきれいに治すことができますので、気になる点がある時は健診やかかりつけの小児科・整形外科で気軽に相談してくださいね。