💕 難聴(なんちょう)
赤ちゃんの言葉の発達やコミュニケーションに深く関わる「難聴」。
生まれつきの感音難聴や中耳炎の後に起こる伝音難聴の違い、月齢ごとの聞こえ・音への反応サイン、新生児聴覚スクリーニング後の精密検査、早期療育(補聴器・人工内耳・言語支援)について分かりやすく解説します。
👶 難聴とは?
音がうまく聞こえない状態を「難聴」といい、大きく2つのタイプに分かれます。
音を伝える外耳や中耳のトラブルによる「伝音難聴」(滲出性中耳炎や耳垢詰まりなど)と、音を感じる内耳や聴神経のトラブルによる「感音難聴」(生まれつきの先天性難聴やウイルス感染後など)です。赤ちゃんは周りの声や音を聞くことで言葉を覚えていくため、早期に発見して適切な環境やサポートを整えてあげることがとても大切です。
🌸 月齢別の「聞こえ」と見分け方のサイン
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生後0〜3ヶ月頃:大きな物音にビクッと驚くか
手を叩く音やドアの閉まる音など、突然の大きな音にモロー反射のように手足をビクッとさせたり、目をパチパチさせたり、泣き止んだりする反応がみられます。 -
生後4〜6ヶ月頃:声や音のする方向を振り向くか
おもちゃのガラガラ音やママ・パパの呼びかける声に気づき、音のする方向へ首を動かして探す仕草が始まります。 -
生後7ヶ月〜1歳頃:呼びかけに反応して喃語(なんご)が出るか
自分の名前を呼ばれると嬉しそうに振り向き、「ばばば」「まんま」などの喃語やおしゃべりが活発になります。 -
1歳半〜2歳以降:言葉の理解と発語
「わんわんどこ?」「おいで」などの簡単な言葉を理解して指差しをし、単語が出始めます。テレビの音量を極端に大きくしたがる場合も注意が必要です。
🚨 耳鼻咽喉科・専門外来を受診する目安(チェックリスト)
- 産院の「新生児聴覚スクリーニング検査」で要精密検査(リファー)と言われた
- 後ろから大きな声で名前を呼んでも振り向かない・気づかないことが多い
- 背後でドアがバタンと閉まるなど大きな音がしても驚かない・目を覚まさない
- 1歳半を過ぎても意味のある言葉(単語)が全く出ず、身振りだけで要求する
- 中耳炎を繰り返した後、テレビの音をやたら大きくしたり近づいて見るようになった
🏥 検査・治療と早期療育のサポート
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精密聴力検査(ABR・ASSR・CORなど)
赤ちゃんが寝ている間に頭に電極をつけて脳波を測る「聴性脳幹反応(ABR)」などで、どのくらいの音の大きさが聞こえているかを正確に調べます。 -
伝音難聴(滲出性中耳炎など)の治療
中耳に液体が溜まる滲出性中耳炎が原因の場合は、鼻水治療や鼓膜チューブ留置術などを行うことで、聞こえが劇的に改善します。 -
早期の補聴器装用・人工内耳と療育支援(感音難聴の場合)
感音難聴と診断された場合でも、生後6ヶ月頃から乳幼児用の補聴器を着けて音の刺激を入れることで、自然な言葉の発達を促します。難聴の程度が重い場合は人工内耳手術も選択肢となります。 -
豊かなコミュニケーション環境づくり
補聴器に加えて、豊かな身振りや表情、手話、絵カードなどを組み合わせ、子どもが楽しく意思疎通できる環境を整えてあげましょう。
💡 パパとママへ
「呼んでも振り向かない時がある…」「健診で再検査と言われて不安」と悩まれる親御さんもいらっしゃるかと思います🌸
現在の医療では、早期に難聴を発見して生後早期から補聴器や専門の療育をスタートすることで、言葉やコミュニケーションの力を豊かに育てていくことができます。少しでも赤ちゃんの聞こえに気になる点があれば、一人で抱え込まずに耳鼻咽喉科や小児専門外来で気軽に相談してくださいね。