💕 斜視(しゃし)
左右の視線が合わず、片方の黒目が違う方向を向いてしまう「斜視」。
内斜視・外斜視などのタイプ、赤ちゃんの低い鼻筋による「偽斜視(見かけの斜視)」との見分け方、弱視を防ぐための早期発見の重要性、眼鏡・アイパッチ・手術などの治療法について分かりやすく解説します。
👶 斜視とは?
物を見ようとするときに、片方の目は正面を向いているのに、もう片方の目が内側や外側・上下など違う方向を向いている状態を「斜視」といいます。
目の位置がズレていると、ズレている方の目を使わなくなって視力の発達が止まってしまう「弱視(じゃくし)」や、両目で物を見て立体感や遠近感をつかむ力(両眼視機能)が育ちにくくなる恐れがあります。視機能が急速に発達する乳幼児期(6歳頃まで)の早期発見・早期治療が非常に重要です。
🌸 主な種類と見分けるサイン
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内斜視(黒目が内側に寄る)
片方の目が鼻側に寄ってしまう状態です。乳幼児期に多く、遠視が原因でピントを強く合わせようとして内側に寄る「調節性内斜視」や、生まれつき角度が大きい「乳児内斜視」などがあります。 -
外斜視(黒目が外側にズレる)
片方の目が耳側に外れてしまう状態です。疲れたときや眠いとき、遠くをぼんやり見ているときにだけ外れる「間歇性(かんけつせい)外斜視」が多くみられます。 -
顔を傾けたり横目・片目で見る仕草
物を見るときに顔を不自然に傾けたり(首かしげ)、まぶしそうに片目をつぶったり、横目でチラチラ見る様子がみられます。 -
【重要】「偽斜視(見かけの斜視)」との違い
赤ちゃんは鼻の根元が低く、目頭の皮膚が白目を覆っているため、一見すると内斜視のように見えることがよくあります(偽内斜視)。正面から写真を撮ったときに、左右両方の黒目の真ん中にピカッと光の反射(角膜反射)が写っていれば正常です。
🚨 眼科(小児眼科)を受診する目安(チェックリスト)
- フラッシュを使って正面から写真を撮ると、片方の黒目だけ光の反射が中心からズレている
- 物を見るときにいつも頭や顔を斜めに傾けている
- 屋外や明るい場所に出ると、片目だけギュッとつぶる
- 生後6ヶ月を過ぎても視線が合いにくく、目がキョロキョロ動く
- 乳幼児健診(3歳児健診など)で目の位置や視力の異常を指摘された
🏥 治療方針と家庭でのサポート
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眼鏡(めがね)による屈折矯正
遠視が原因の調節性内斜視では、ピントを合わせるための度数の合った眼鏡をかけることで、目のズレがきれいにまっすぐ戻ります。 -
アイパッチによる弱視訓練(遮蔽訓練)
ズレている方の目の視力発達を促すため、よく見えている方の目をアイパッチ(眼帯)で1日数時間隠し、使っていない方の目をしっかり使わせる訓練を行います。 -
目を動かす筋肉の手術(外科的治療)
眼鏡や訓練だけでは目の位置が戻らない場合や、斜視の角度が大きい場合は、目を動かす筋肉(外眼筋)の位置を調整する手術を行い、目の向きをまっすぐに整えます。
💡 パパとママへ
「うちの子、寄り目かな?」と気になる親御さんはとても多いですが、赤ちゃんの多くは鼻の皮膚による「偽斜視」で成長とともに自然とすっきり見えてきます🌸
ただし、本当の斜視の場合は早期に眼鏡や訓練を始めることで一生ものの良好な視力を守ることができます。スマホで撮った写真で黒目の光の反射をチェックし、少しでもズレが気になる時は気軽に小児眼科で診てもらってくださいね。