💕 川崎病(かわさきびょう)
乳幼児期に好発し、全身の血管に強い炎症が起こる「川崎病」。
見逃せない6つの主要症状(5日以上続く高熱・目の充血・いちご舌・手足の腫れ・発疹・首のリンパ腫れ)、赤ちゃん特有のサイン(BCG接種跡の赤み)、心臓の後遺症(冠動脈瘤)を防ぐ早期入院治療(ガンマグロブリン療法)について分かりやすく解説します。
👶 川崎病とは?
主に4歳以下の乳幼児に多くみられる、全身の中小型の血管に急性の炎症が起こる原因不明の病気です。
感染症をきっかけに免疫機能が過剰に活性化することで発症すると考えられています。血管の炎症によって心臓に酸素と栄養を送る「冠動脈(かんどうみゃく)」にコブ(冠動脈瘤)ができるリスクがあるため、早期に発見して炎症を抑える治療を行うことが極めて重要です。
🌸 川崎病を見分ける「6大主症状」
-
5日以上続く高熱(38〜40℃)
抗生剤や解熱剤が効きにくく、高熱が何日も続きます。 -
両目の白目が真っ赤に充血する(眼球結膜充血)
目やにが出ないのに、両目の白目がウサギのように真っ赤に充血します。 -
唇が赤く腫れて荒れ、舌がブツブツになる(いちご舌)
唇が口紅を塗ったように真っ赤になり、乾燥してひび割れます。舌の表面がいちごのように赤くブツブツと腫れ上がります。 -
全身に大小さまざまな赤い発疹が出る(不定形発疹)
お腹や背中、手足などにさまざまな形・大きさの赤い発疹が広がります。 -
手足の先がパンパンに赤く腫れる(硬性浮腫)
手のひらや足の裏が赤くなり、触ると硬くパンパンに腫れます(熱が下がった回復期には、指先の皮がめくれてきます)。 -
首のリンパ節が腫れる(頸部リンパ節腫脹)
首の横のリンパ節がぽっこり腫れて、触ると痛がります。
🚨 【注目サイン】BCG接種痕の赤み・腫れ
生後数ヶ月〜1歳前後の乳児では、「腕のBCGワクチンの接種跡が真っ赤に腫れ上がる・赤く盛り上がる」現象が非常によく見られます。早期発見の大きな手がかりとなります。
🚨 直ちに小児科を受診する目安(チェックリスト)
- 38℃以上の高熱が4〜5日以上続いて下がらない
- 目やにが出ないのに両目が真っ赤に充血している
- 唇が真っ赤に腫れたり、舌が赤くブツブツ(いちご舌)になっている
- 腕のBCGワクチンの接種跡が赤く腫れている
- 手足の先がパンパンに腫れて赤くなっている
🏥 治療方針と後遺症予防
-
早期の入院治療(診断後すぐに入院)
血管の炎症を速やかに抑えて冠動脈瘤の発生を防ぐため、疑われた段階で入院管理を行います。 -
免疫グロブリン大量療法(IVIG)
血液製剤であるガンマグロブリンを点滴で大量に投与し、全身の血管の炎症を一気に鎮めます。多くの場合は投与後速やかに解熱します。 -
アスピリンの内服
血管内の炎症を抑えるとともに、血液をサラサラにして血栓(血の塊)ができるのを防ぐためにアスピリンを服用します。 -
心臓超音波(エコー)検査による定期検診
入院中はもちろん、退院後も定期的に心臓エコー検査を行い、冠動脈の太さや形に異常がないかを長期的に見守ります。
💡 パパとママへ
何日も高熱が続き「川崎病で入院」と言われると、とても心配になりますよね🌸
しかし、現在は免疫グロブリン療法の進歩により、早期に治療を開始すれば9割以上のお子さんが心臓の後遺症を残すことなく元気に回復します。高熱とともに目の充血や唇の赤み、BCG跡の腫れに気づいたら、ためらわずに早めに小児科を受診してくださいね。