💕 小児糖尿病(1型糖尿病)
乳幼児期にも起こる「小児糖尿病(主に1型糖尿病)」。
大人の生活習慣病とは異なる原因、見逃しやすい初期サイン(多飲・多尿・体重減少)、命に関わる糖尿病ケトアシドーシス(DKA)のサイン、インスリン補充療法や低血糖時のケア、園との連携について分かりやすく解説します。
👶 小児糖尿病(1型糖尿病)とは?
膵臓(すいぞう)でインスリンという血糖値を下げるホルモンを作っている「β(ベータ)細胞」が、自己免疫反応などにより壊れてしまい、体内でインスリンが作れなくなる病気です。
大人の生活習慣病として知られる2型糖尿病とは異なり、食べ過ぎや運動不足などの生活習慣が原因ではありません。
体質や免疫の異常によって起こるため、乳幼児期を含むどの子どもにも発症する可能性があります。生きていくために不可欠なインスリンを外部から注射などで補う治療が生涯必要となります。
🌸 見逃しやすい初期サイン(4大特徴)
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異常なほど喉が渇き、水分を大量に飲む(口渇・多飲)
高血糖によって体内の水分が奪われるため、お茶や水を際限なく欲しがります。 -
おしっこの量と回数が急増する・夜尿(多尿・頻尿)
糖を体の外へ排出しようとして尿が増えます。おむつがすぐパンパンになって漏れたり、すでに外れていたおむつが急におもらし・おねしょ(夜尿)に戻ることがあります。 -
しっかり食べているのに急激に痩せる(体重減少)
糖をエネルギーとして細胞に取り込めないため、代わりに自分の体の脂肪や筋肉を分解してしまい、食欲があるのに体重が減っていきます。 -
疲れやすい・元気がなくぐったりする(全身倦怠感)
エネルギー不足から、いつも眠そうにしていたり、遊ぶ元気がなく機嫌が悪くなります。
🚨 【緊急】糖尿病ケトアシドーシス(DKA)の危険サイン
※以下の症状が見られたら、夜間・休日でも直ちに救急外来を受診してください。
- 激しい嘔吐(おうと)や強い腹痛を訴える
- 息から甘酸っぱい果物のようなにおい(アセトン臭・リンゴが腐ったようなにおい)がする
- 肩で息をするような深くて速い呼吸(クスマウル呼吸)をしている
- 呼びかけに対する反応が鈍く、意識がもうろうとしてぐったりしている
🏥 治療方針と日常生活のサポート
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インスリン補充療法(生涯の基本治療)
体内で作れなくなったインスリンを補うため、ペン型注射器やインスリンポンプ(持続皮下注入器)を使って毎日適切にインスリンを投与します。 -
血糖測定と管理
指先からの微量採血や、腕などにセンサーを貼って持続的に血糖値を測る「持続血糖測定器(CGM)」を活用し、血糖値を安定させます。 -
低血糖への対策(ブドウ糖の常備)
インスリン投与後に血糖値が下がりすぎると、冷や汗・震え・顔面蒼白・ぐずりなどの「低血糖症状」が現れます。すぐにブドウ糖や甘いジュースを補給できるよう、常に持ち歩きます。 -
食事制限は原則不要(健やかな成長を優先)
成長期の子どものため、極端な食事制限は行いません。必要なカロリーをバランスよく摂取し、食べる量に合わせてインスリン量を調整します。 -
園や学校との連携
保育園や幼稚園、学校の先生に病気の正しい知識と、低血糖時の対応(ブドウ糖補給)について事前にしっかり共有し、安心して過ごせる環境を整えます。
💡 パパとママへ
突然「1型糖尿病」と診断されると、親御さんは「自分の育て方のせいでは…」「毎日注射なんて可哀想」と強いショックや不安を抱えてしまうことがほとんどです🌸
ですが、1型糖尿病は決して親の育て方や食生活のせいではありません。現在は医療器具や管理技術が大きく進歩しており、インスリン治療をしっかり行えば、運動もお出かけも他の子と全く同じように元気に成長していくことができます。主治医や専門スタッフと一緒に、焦らず少しずつ付き合い方を身につけていきましょうね。