乳幼児育児と栄養百科
栄養素の働きを知って毎日の食事にお役立ち栄養辞典★

✨ ペクチン質の働きと効果 ✨

当サイトでは毎日の育児に忙しいママのための
お役立ち栄養辞典をご用意致しました。

生命を維持するためには栄養素が必要です。栄養素とは、ビタミン、ミネラル、タンパク質(アミノ酸)、脂質、糖質など健康維持に欠かすことのできない成分で、食べ物に含まれています。
栄養素の役割は、脂質・糖質・たんぱく質はエネルギー源となり、たんぱく質・ミネラルは体を構成する材料になり、ビタミン・ミネラルは体の調子を整える働きをします。栄養素の種類や働きを知って、毎日の食事にバランスよく取り入れることで健康的な生活をおくって下さい。

✨ ペクチン質について

ペクチン質は、植物の細胞壁をつなぎ合わせる接着剤のような役割を果たしている多糖類(食物繊維)です。未熟な果物や柑橘類の果皮に多く含まれ、果実が熟すにつれて構造が変化する性質を持ち、「不溶性」と「水溶性」の2つのタイプが存在します。

果物が熟すと酵素の働きで水溶性ペクチンへと変化し、ジャムを作るときに砂糖や酸と反応してトロッとしたゼリー状の粘りを生み出す特性があります。
🍏 未熟な果実(不溶性ペクチン)
まだ青い果物や野菜、果皮に多く存在します。水に溶けずに腸内で水分を吸って膨らみ、便のカサを増やしてぜん動運動を刺激します。
🍓 熟した果実(水溶性ペクチン)
果物が完熟すると生成されます。水分に溶けてゲル化(ゼリー化)し、コレステロールや糖の吸収を穏やかにする働きを持ちます。
🌱 乳酸菌を増やして有害物質を排出&下痢・便秘の予防!
腸内の乳酸菌や善玉菌のエサとなって増殖を助け、腸内環境を整えて有害物質の排泄を促します。
特筆すべきは「便秘」と「下痢」の両方に効果を発揮する高い整腸作用です。便秘のときは便を柔らかくして排便を促し、下痢のときは腸内の過剰な水分をゲル化させて包み込み、便の状態を正常に整えます。
🩺 コレステロール低下・動脈硬化・糖尿病の予防
水に溶けると強い粘性を持つため、腸内で胆汁酸やコレステロールを吸着して体外へ排出させ、血中コレステロールを減少させます。
また、糖質の吸収速度を緩やかにして食後血糖値の急上昇を抑えるため、動脈硬化、心筋梗塞、糖尿病などの生活習慣病予防に優れた効果を発揮します。
💡 食品添加物や胃腸薬にも幅広く活躍!
ペクチンの優れたゲル化作用や粘膜保護作用は日常の製品にも広く利用されています。ジャムやゼリーの増粘安定剤(食品添加物)として使われるほか、胃腸の粘膜をやさしく保護する胃腸薬の有効成分としても活用されています。

✨ ペクチン質が多く含まれる食べ物

  • 🍎 りんご(特に皮付近やすりおろし)
  • 🍓 いちご
  • 🍊 柑橘類の皮・薄皮(みかん・レモン・オレンジ)
  • 🥕 野菜類(にんじん・キャベツなど)
  • 🍌 バナナ・キウイ
※水溶性と不溶性の両方のペクチンが野菜や果物にバランスよく含まれています。赤ちゃんがお腹を壊したときや体調がすぐれない時の定番「すりおろしりんご」は、ペクチンの整腸作用を活かした昔ながらの知恵です。